自然農法無農薬のお米作りの土台となる基本

自然農法無農薬のお米づくりの最も大切な基本は土を育てること

豊年エビ、田植え後の自然農法無農薬田にて
豊年エビ、田植え後の自然農法無農薬田にて

豊年エビ、田植え後の自然農法無農薬田にて

生きている土を育てる ~「田んぼの生き物」を育てる~

土が力を発揮できるように助ける

●「自然農法無農薬のお米作り」の基本は?と聞かれて真っ先に浮かんでくるのは“育土(土を育てること)”です。無農薬でお米を育てていくためには各栽培過程における基本をひとつひとつしっかりと押さえていく必要がありますが、土を育てる“育土”は、栽培の最も土台となる基礎になります。●土は生きています、土は自ずと育っていきます、そして栽培者としての最大の仕事は土が育っていくのを助けることです。自然の摂理に則った関わり方をすることにより、土がより力を発揮できるように助けていくことが仕事です。●自然農法、自然栽培、あるいは自然農というと、自然任せ、自然放任、何もしない、というイメージを持たれる方もおられますが、はらだ自然農園が目指す自然農法無農薬の米づくりは「自然の摂理に則った関わり方をすることにより、自然(土)が本来の力を発揮できるようにする」栽培にあります。●健康な土は「多種多様な命が密接につながり調和している状態である」と言えます。それは農業にとっては「土壌生物への衣食住の提供において、人(栽培者)が多大な好影響を与えている状態である」と言えます。つまり、いかに自然(田んぼ)に関われば土は田んぼは力を発揮できるのかということを日々の観察や農作業を通して考えていくということです。観察することが大切です。自然農法無農薬でお米を育てるということは、栽培を通して常にありのままの自然に関わっていくということです。栽培は観察から始まります。

有機物は田んぼの生き物達の食べ物

稲ワラなど田んぼに入れる有機物は、稲の肥料ではなく田の生き物達への食べ物(エサ)という感覚を強く持っています。手間はかかりますが田の生き物を育て土を育てていくことが大切だと考えています。基本は、田の状態を観察し、田に合わせるということです。そして厳選したものだけを使用し、現在は米ぬかのみを活用しています。

  • 2017年度使用有機物と資材:米ぬか、有用微生物群(EM)(主に乳酸菌、酵母、光合成細菌)、以上のみ。他には一切使用しておりません。
  • 2016年度使用有機物と資材:米ぬか、有用微生物群(EM)(主に乳酸菌、酵母、光合成細菌)、以上のみ。他には一切使用しておりません。
  • 2015年度使用有機物と資材:米ぬか、有用微生物群(EM)(主に乳酸菌、酵母、光合成細菌)、以上のみ。他には一切使用しておりません。
  • 2014年度使用有機物と資材:米ぬか、有用微生物群(EM)(主に乳酸菌、酵母、光合成細菌)、以上のみ。他には一切使用しておりません。
  • 2013年度使用有機物と資材:米ぬか、有用微生物群(EM)(主に乳酸菌、酵母、光合成細菌)、以上のみ。他には一切使用しておりません。

食後に心地良い余韻が残るお米を目指して

●収穫後の田んぼは一面稲ワラで被われます。稲ワラは、稲の葉や茎や籾がついていた枝梗が混ざったものです。微生物を始めとした田んぼの生き物は主に稲ワラなどを基質(エサ)として生きています。●自然農法無農薬田に多く見られるトロトロ層は、雑草を抑え、稲の生育を促進しますが、土壌中の腐植や粘土を元に微生物や水生ミミズの働きによって形成されるものです。腐植の元は新鮮有機物の稲ワラなどです。●これに田んぼ由来の米ぬかを僅かに施用してやることで田んぼの生き物は元気になり、その働きが活性化されます。腐植やトロトロ層が形成されることに加え、米ぬか由来のバランス良いミネラルなどによりお米の味に豊かさがでます。その美味しさは雑味がなく、自然由来の深み・旨みがあります。●豊かな土が育んだ自然農法無農薬のお米ですが、お米の良さを見極めるポイントは後味の良さです。食後にいつまでもその心地良い余韻が残れば、それは自分の体に合った本当に美味しいお米だと思います。

米穀業界や米炊飯業界には、ご飯の味を味覚で検査している専門家がいる。ワインの味に詳しいソムリエに対比して、「ライスソムリエ」とでも言えば仕事の内容がわかりやすいのではないかと思う。その専門家の一人によれば、「この余韻のあるなし」で米は一流か三流かが決まるという。<堀野俊郎著「おいしいお米の栽培指針」(農文教1998)より引用>