
湧水と沢ガニ<きれいな水(水質階級I)の指標生物>
当農園は湧水に恵まれており、きれいな水(水質階級I)の指標生物である沢ガニをよく見かけます。その湧水で苗を育てています。
無農薬米にとって大切な最初の出会い
湧水の中で出芽させ、土と水の力で苗を育てる
種もみにとって最初の出会いは大切です。水の中で種もみの中で少しずつ芽が動き始める時、そして種もみから芽が出た瞬間、この地の自然由来の水を吸収し、この地の湧水の鼓動を感じます。前項で「三つ子の魂百まで」は稲の場合でも全く同じであり生涯にわたりその特性を引き継ぐと述べましたが、種もみにとって、そこから出る芽にとって、この地の、この自然由来の湧水との出会いはとても大切で重要なことなのです。
当農園では田んぼに苗代(苗を育てるところ)を設置し、田んぼという自然環境の中で、当地の冷たい湧水を流しながら苗を育てています。
ちなみに、令和7年産米(2025年産米)からは、当農園ではすべて自然栽培米になりますが(無農薬の米ぬかを使用して栽培していた自然農法米は令和6年産米が最後になりました)、苗も完全無肥料、一切何も施用せず、土の力と水の力だけで育てています。
<豆知識>発芽と出芽の違い
土の中で種子(種もみ)から芽が出始めた状態のことを”発芽”と言います。水稲栽培では種まき前に種もみを水の中に浸けてほんの少しだけ発芽させた種もみを蒔きます。ちなみに多年生の栄養体からの場合は“萌芽”と言います。
“出芽”は土の中から芽が顔を出した時点を指します。一般に“発生”は地表から芽が出てきた出芽以降のことを言います。
土の中で種子(種もみ)から芽が出始めた状態のことを”発芽”と言います。水稲栽培では種まき前に種もみを水の中に浸けてほんの少しだけ発芽させた種もみを蒔きます。ちなみに多年生の栄養体からの場合は“萌芽”と言います。
“出芽”は土の中から芽が顔を出した時点を指します。一般に“発生”は地表から芽が出てきた出芽以降のことを言います。