できる限り完熟させてから収穫する無農薬米へのこだわり
自然農法イネは最期まで生命感を保つ
稲は元来、極度に田んぼを干してしまわない限り、生命機能を保ち続けます。とりわけ自然農法の稲は、土壌が健全で根の力が強いため、その傾向が強く見られます。その証拠に、枝梗は刈り取り時まで青みが残っており養分を籾に送り込むための機能を維持し続けていることがよく見受けられます。つまり、自然農法のイネは、命が尽きるその瞬間まで籾に養分を送り続け、次世代を担う籾をしっかり‘完熟,させる力を持っているということです。したがって、土壌水分は収穫ギリギリまで保つことが理想と言えます。しかしコンバイン作業に支障が出ないよう、排水性や天候を考慮しながら、適度なところで水を切り上げます。‘究極にこだわる,と栽培のバランスを崩してしまうことがあるので注意が必要です。刈り取り時期は周囲の農家(圃場)より遅くなりますが、できる限り完熟させてから収穫するようにしています。これは何より稲本来の完熟させる力を生かした自然由来の本当の美味しさを求めてのことなのです。
できる限り完熟させる~完熟米の収穫~
稲穂の下部に相当量の青味を残して収穫するのが一般的(常識)ですが、当農園では、収穫時まで稲の活力を保たせるため、できる限り完熟させることを目指しています。玄米の青ツヤ感がなくなり落ち着いた感じになり、味に深みが出ます。当農園の無農薬玄米に混じっている完熟米と同程度の大きさの青米はまもなく完熟米となる玄米です。完熟米ならではの味に仕上がります。噛めば噛むほどに、自然由来の旨味を感じることができます。