〈追記しました:更新日2021年12月5日〉
土鍋玄米の炊き方をとてもシンプルな方法に変更しました!土鍋による白米の炊き方も新しく追加しました!
目次
冬は玄米
冬になると玄米を食べたくなる。段々と寒くなってきて、農作業もすっかり落ち着いた頃、冬らしさに合わせるように、そろそろ玄米を食べようかなぁという気になってくるのだ。
そうして玄米を食べ始めると、玄米は味があって、とても美味しくて、食卓に玄米がないと寂しくなる。
季節によってお米を変える
私は季節によってお米の食べ方(種類)を変える。夏は8分つき米、春秋は“5分つき米(または玄米)と8分つき米”を、冬は“玄米と8分つき米”を、それぞれ半分ずつお茶碗に盛って食べる。これを私は“2色ご飯”と呼んでいる。
ちなみに私以外の家族は、一年を通し、白米と称して8分つき米を主に食べている。
(※5分つき米はヌカ層が多く残る本格的な分つき米であるが、8分つき米くらいだと感覚的にはほぼ白米である。8分つき米は美味しくて白米より栄養があるので、白米派におすすめである。)
土鍋で玄米を炊く
今まで玄米は炊飯器で炊いていたのだが、今冬(2020年2月)は土鍋で玄米を炊くことにした。私はそもそも土鍋好きなのである。
これまで何度か土鍋で白米を炊いたことはあったが、玄米を炊いたことはなかった。自分で炊くのは少々面倒だし、かと言って忙しそうにしている妻に頼むのも申し訳ないし、そもそも炊飯器で炊いたご飯に、玄米にせよ、分つき米にせよ、白米にせよ、とても美味しくて毎日満足していたので、わざわざ土鍋で炊くことはないと・・・
でもある日、時間に余裕があったので、土鍋で玄米を炊くことにした。憧れの土鍋玄米!以前に調べていた「玄米の土鍋での炊き方」のメモがあったので、まずはその通りにやってみた。お米は1合、水は1.5カップ(追記参照)、土鍋は1人用の小鍋を使用。
〈追記:2021年12月5日〉現在、私は少し料理(和洋中)をするようになった。しかしこの記事を書いた当時(2020年2月)はパスタ等限られた料理しか作ったことがなかったので1カップが200mlであることを全く知らなかった。つまりお米の計量カップ180mlが1カップだと思っていた。よって上の水1.5カップは、1.35カップ相当になり水は少なめだ。後述するように、だからお米が硬く仕上がったのだ。
土鍋玄米の炊き上がりは思ったよりは随分硬かった。よく噛んで(噛まざるを得ない)食べた。それが美味いのだ。お米の心地良い弾力の中に、歯ごたえのある旨味・甘みが詰まっていて、噛めば噛むほどにその味が口の中に行き渡る。実に美味しい。しかし少し硬め。もう少し柔らかくてもいい。翌日も同じ方法で試みてみたが、底が焦げ付き硬めに仕上がる。
そこで玄米1合に対し、水を2カップ弱(前述追記から実際は315mlほど、つまりおよそ1.5カップ)にすると、うまく炊けた。前より玄米は柔らかく鍋底のお焦げも理想的である(※ただ鍋が少し小さいので鍋の穴から煮汁が少し吹きこぼれる)。そして更に美味しい。
土鍋玄米の虜になる
私はすっかり土鍋玄米の虜(とりこ)になった。
今は、時間があればというよりわざわざ時間を作って、自分で玄米をとぎ、水を入れ、火加減を調節して、一人満足しながら玄米を食べ、そして食べ終わったら土鍋を自分で洗う。(そう、土鍋玄米に関しては妻に負担をかけないようにしている、私の実用を兼ねた趣味?だから)
そして興味深いことに、更におかずが「ザ・シンプル」になる。少しの地味な和食のおかずを求める。そう、玄米が食事の中心、土鍋玄米がメインになる。土鍋玄米を味わうためのおかず。味噌汁と漬物が最高のおかずになる。あと僅かな副菜や魚などがあれば十分である。
(※ちなみに土鍋玄米の時は、前述した玄米と8分つき米の“2色ご飯”はせずに土鍋玄米だけを食べる。それで足らない時は、後で8分つき米を食べる。)
これはとても地味だが、とても豊かな食であり、最も美味しい料理(献立)の一つであると思っている。“土鍋玄米”をぜひおすすめしたい。以下に私が行っている具体的な「土鍋玄米の炊き方」〈更新:2021年12月5日〉を紹介する。参考にしていただければ幸いである。意外と、そしてとても簡単である。
土鍋で玄米を炊く方法
〈追記:2021年12月5日〉土鍋玄米の炊き方をとてもシンプルな方法に変更しました!
この記事を書いた時(2020年2月10日)より、土鍋玄米の炊き方を大幅に、かつシンプルに、それでいて変わらず美味しく炊ける方法に変更しました。
(一人前分)
用意するもの
- 玄米:1合
- 水:315ml(1.5カップ強)
※できるだけ良い水を使用したい。私は浄水器を通した水道水を一晩程度汲み置きしたものを主に使用しているが、ここ丹波亀岡は東西南北を山に囲まれた良水の地である。 - 土鍋(一人前用の小鍋)
土鍋での玄米の炊き方
- 玄米1合を土鍋(またはボール等)の中でさっと洗い(必ず水で洗う、湯はNG)、玄米がずれ落ちない程度に土鍋を傾けて水を切る。
- そのまま土鍋の中に上記約1.5カップちょっとの水を入れて、玄米を最低5時間以上浸ける(前日の夜に浸けて翌朝に炊く、もしくは当日の朝に浸けて昼または夜に炊くくらいが適当)(※もし急いでいる場合は、玄米どうしを割らないように擦り合せて玄米の表面に軽く傷をつけて水を吸わせやすくする。そして時間の許す限り浸水させる。しかし上記のように十分に浸水させたほうが断然に美味しい。)
- 最初は中火と強火の間くらいの火にかける(火力が強すぎると鍋底に焦げ付くので注意)。土鍋のふた穴から少しずつ蒸気が出始めたら注意して観察し完全に沸騰させる(⇒)。沸騰直前に強火にしてもOK。(⇒完全沸騰:ふた穴から蒸気および煮汁が勢いよく溢れ出す。)
- 沸騰を確認したら、とろ火にし、25分間加熱する(コンロのタイマーを使うと便利)。
- 火を止める。
- 蓋をしたそのままの状態で10~15分間蒸らす。
注)ガスコンロの火力、水の量、土鍋の種類などの違いにより、炊き上がり方が異なってきますので、条件に合った方法を色々と試してください。当方もこれから色々と炊き方を研究していきますので、何か良い情報があればまたお知らせしたいと思います。
参考までに土鍋で白米・分つき米を炊く方法も以下で紹介します。↓
土鍋で白米・分つき米を炊く方法
玄米の場合に比べて、洗米と、水の分量、とろ火での加熱時間が違うだけで、後はほぼ同じです。
(一人前分)
用意するもの
- 白米または分つき米:1合
- 水:200~215ml(およそ1カップ)
※できるだけ良い水を使用したい。私は浄水器を通した水道水を一晩程度汲み置きしたものを主に使用。 - 土鍋(一人前用の小鍋)
土鍋での白米・分つき米の炊き方
- お米1合を土鍋(またはボール等)の中で洗う(必ず水で洗う、湯はNG)、少し濁っているぐらいがいい。
- そのまま土鍋の中に上記1カップの水を入れて、夏は30分、冬は1時間以上浸ける。
- 最初は中火と強火の間くらいの火にかける(火力が強すぎると鍋底に焦げ付くので注意)。土鍋のふた穴から少しずつ蒸気が出始めたら注意して観察し完全に沸騰させる(⇒)。沸騰直前に強火にしてもOK。(⇒完全沸騰:ふた穴から蒸気および煮汁が勢いよく溢れ出す。)
- 沸騰を確認したら、とろ火にし、15分間加熱する(コンロのタイマーを使うと便利)。
- 火を止める。
- 蓋をしたそのままの状態で10~15分間蒸らす。
注)ガスコンロの火力、水の量、土鍋の種類などの違いにより、炊き上がり方が異なってきますので、条件に合った方法を色々と試してください。当方もこれから色々と炊き方を研究していきますので、何か良い情報があればまたお知らせしたいと思います。
以上、土鍋でお米を炊く方法を紹介しましたが、このシンプルな方法に変えてからは、玄米、白米を問わず、気軽に土鍋でお米を炊けるようになりました。